基本情報:無痛分娩の安全性向上のための研修体制について

平成29年度厚生労働科学特別研究「無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築についての研究」のなかで「無痛分娩に係る医療スタッフの研修体制の提言」が述べられています。

 その中で、研修体制の整備として「講習会の開催」と「研修プログラムの策定」を行うよう求めています。

 「講習会」とは現在急務である無痛分娩診療の安全向上を目的として、各医療スタッフにより無痛分娩が安全に実施されるために定期的に開催されるもので、講習内容によりA,B,C,Dのカテゴリーに分類されます。

 「研修プログラム」は無痛分娩を含む産科麻酔を担う人材を育成するためのもので、「産科麻酔研修プログラム(仮称)」と称し現在策定中です。

 

講習会のカテゴリー分類について

 カテゴリーは講習内容により以下のように分類されます。

カテゴリーA: 安全な産科麻酔の実施と安全管理に関する最新の知識の修得及び技術の向上のための講習会(無痛分娩麻酔管理者・麻酔担当医である産婦人科専門医対象)

カテゴリーB: 産科麻酔に関連した病態への対応のための講習会(無痛分娩麻酔管理者・麻酔担当医対象)

カテゴリーC: 救急蘇生コース(無痛分娩麻酔管理者・麻酔担当医・助産師・看護師対象)

カテゴリーD: 安全な産科麻酔実施のための最新の知識を修得し、ケアの向上をはかるための講習会(助産師・看護師対象)

 

無痛分娩に関わる医療スタッフがこれらの講習会を受講しやすい環境を整備するため、JALAサイトでは、今後、関係学会・団体による各カテゴリーの講習会の開催に関する情報の提供を行います。

なお、講習会はJALAが運営するウエブサイトの「情報公開に積極的に取り組んでいる無痛分娩施設」リストに載っている施設の医療スタッフを優先いたします。

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