お知らせ
【2023年11月27日更新】無痛分娩施設検索リストに掲載されている施設について を掲載しました。
JALAサイトの無痛分娩施設検索リストへの掲載条件についてのご質問をいただきました。以下の記事を掲載しましたので、ご参照をお願い申し上げます。 無痛分娩施設検索 投稿記事一覧:「【2023年11月27日更新】無痛分娩施設検索リストに掲載されている施設について」
【2023年4月2日掲載】無痛分娩の提供体制に関する情報公開の一元化に際して
これまでわが国の無痛分娩取扱施設に関する情報は、厚生労働省のサイトにおける「厚生労働省のウェブサイトに掲載を希望した無痛分娩取扱施設の一覧」とJALAサイトの「全国無痛分娩施設検索」からの「情報公開に積極的に取り組んでいる無痛分娩取扱施設リスト」の二つがありましたが、2023年3月31日付けで厚生労働省のサイトからの情報提供は終了し、JALAサイトに一元化されることになりました。 JALAでは、今後、これまで以上に無痛分娩取扱施設に関する情報提供を進めるとともに、無痛分娩の安全性向上のための取組を進めてまいります。
「わが国の無痛分娩の実態について」をアップしました。
厚生労働省が2022年4月27日に公表した令和2年度医療施設(静態調査)の結果の中で、無痛分娩の実施実態が明らかにされました。「無痛分娩に関する情報」にアップしました。
2022年5月21日 市民公開講座「JALA活動報告・これまでとこれから」開催のお知らせをアップしました。
JALAでは2022年5月21日に、市民公開講座「JALA活動報告・これまでとこれから」をWEBINAR形式で開催します。
第2回JALA市民公開講座【WEB配信】お産に関わる医療について、今知っておきたいこと」をアップしました。
https://www.jalasite.org/archives/seminar/%e7%ac%ac2%e5%9b%9ejala%e5%b8%82%e6%b0%91%e5%85%ac%e9%96%8b%e8%ac%9b%e5%ba%a7%e3%80%90web%e9%85%8d%e4%bf%a1%e3%80%91%e3%80%8c%e3%81%8a%e7%94%a3%e3%81%ab%e9%96%a2%e3%82%8f%e3%82%8b%e5%8c%bb%e7%99%82
【2020年7月13日更新】2020年前半の無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)の活動についてのご報告
2020年7月13日 JALAでは、平成29年度厚生労働科学特別研究事業「無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築についての研究」による「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」で示された諸課題に対応するための活動を「情報公開」「研修体制整備」「有害事象の収集・分析・再発防止」という3つの活動を担当する分科会を中心として進めています。 前回は、2019年の活動内容についてご報告しました。今回は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の全世界的な流行のため、当初の予定とは大きく変更せざるを得なくなった2020年前半の活動状況についてご報告します。他のすべての分野と同様、社会情勢の激変に対応し、JALAの活動についてもwith コロナの時代に適応していく必要があります。JALAでは、2020年6月19日に総会を開催し、新たな活動方針を決定いたしましたので、それについてもご報告します。 20年前半のJALA情報公開分科会の取組 JALAサイトにおける「情報公開に積極的に取り組んでいる無痛分娩取扱施設のリスト」への無痛分娩取り扱い施設の掲載状況について 無痛分娩取扱施設が積極的に情報公開を進めることを促すことを目的とした「情報公開に積極的に取り組んでいる無痛分娩取扱施設のリスト」の掲載に力を注いできました。 この取組では、無痛分娩施設に対して、自施設の診療の内容について、できる限り詳しくわかりやすい情報を公開するようにお願いしています。その上で、一定の条件の情報公開が行われていることがJALAサイトの運営事務局で確認できた施設について、JALAサイトの「リスト」に掲載するようにしています。 2019年12月末の時点で、336施設からこの取り組みへの参画の同意が得られ、このうちJALAサイトの施設データ登録システムへのアクセスは236施設が行い、さらにそのうち127施設がJALAサイト運営事務局に対して「リスト」への掲載の申請を行っていました。2019年末の時点で、一定の基準を満たし、「無痛分娩関係学会・団体連絡協議会」のウェブサイトの「リスト」に掲載されたのは91施設でした。 2020年6月末の時点では、取り組み参画同意施設数は361施設、このうち施設データ登録システムへのアクセス施設は260施設、リスト掲載申請157施設、リスト掲載施設は113施設でした。(2施設が分娩取扱中止のためリスト掲載を辞退されています。また、42施設は、リスト掲載依頼があったものの、公開条件を満たさず公開保留状態となっています。) COVID-19の大規模な流行は、分娩取扱施設に対して、非常に大きな影響を与えており、リスト掲載申請は2020年3月以降、鈍化している傾向があります。リスト掲載施設の増加のため、今後は、無痛分娩取扱施設へのJALAの側からの積極的な働きかけが必要と認識しています。 市民公開講座について 2019年3月に開催した第1回市民公開講座の動画配信を、(準備に時間がかかってしまいましたが)2020年1月に開始しました。 第2回市民公開講座を2020年2月23日(日曜)に東京で開催する予定でしたが、COVID-19の影響で中止せざるをえませんでした。現在、JALAサイトを通じてのWEB配信の準備を進めています。準備ができ次第、お知らせいたします。 2020年前半のJALA研修体制分科会の取組 14回の「無痛分娩の安全な診療のための講習会」の開催中止について:「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」の「無痛分娩に係る医療スタッフの研修体制の整備に関する提言」では、無痛分娩に関わる医療スタッフが産科麻酔に関する知識や技術を維持し、最新の知識を更新するために必要な講習会として4つのカテゴリーの講習会の必要性が指摘されました。JALAでは各カテゴリーの講習会を、2019年度から本格的に開始しました。2020年に入り、開催地域を拡大して、多数の講習会を開催する予定となっていました。しかしCOVID-19の影響で、2020年2月3月に開催を予定していた以下の講習会をすべて中止せざるを得なくなりました。講習会を受講していただくことは、JALAの取り組みをご理解いただく非常に重要な機会と考えており、本当に残念なことでした。 中止を余儀なくされた各カテゴリーの講習会: カテゴリーA講習会 第7回:2020年2月24日:横浜 第8回:2020年2月29日:名古屋 第9回:2020年3月1日:福岡 第10回:2020年3月15日:広島 第11回:2020年3月28日:浜松 カテゴリーB講習会(日本母体救命システム普及協議会主催) 第20回 2020年2月24日:横浜 第21回 2020年2月29日:名古屋 第22回 2020年3月1日:福岡 第23回 2020年3月15日:広島 第24回 2020年3月28日:浜松 カテゴリーD講習会 第2回 2020年2月23日:東京:定員100名 第3回 2020年2月24日:横浜:定員100名 第4回 2020年3月15日:広島:定員250名 第5回 2020年3月20日:新潟:定員100名 JALA講習会へのe-learning導入の取組: COVID-19の感染拡大については、ワクチンが開発され普及するまで、当分の間は、第二波、第三波への対応を想定する必要があり、医療従事者に多数集まっていただく形の講習会を継続的に安定して開催することは非常に難しいと考えられます。そこでJALAでは、2020年度にカテゴリーA講習会及びカテゴリーD講習会について、e-learningを導入することに決定し、そのための体制整備を進めています。2020年秋には開始する予定としております。受講可能となり次第、JALAサイトを通じてお知らせいたします。 【参考】各カテゴリーの講習会の内容 カテゴリーA:「安全な産科麻酔の実施と安全管理に関する最新の知識の修得及び技術の向上のための講習会」 無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)による開催 60分間の講義。2部構成。第1部は無痛分娩の安全体制の構築に関する提言に関する講義、第2部は硬膜外麻酔の神経学的合併症に関する麻酔科学的講義 受講対象:無痛分娩管理者、麻酔担当医(産婦人科専門医) カテゴリーB:「産科麻酔に関連した病態への対応のための講習会」 日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)による「硬膜外鎮痛急変対応コース」を相当コースと認定 3時間30分のシミュレーションを含んだ講習会 受講対象:無痛分娩管理者、麻酔担当医(主に産婦人科) カテゴリーC:「救急蘇生コース」 日本母体救命システム普及協議会によるJ-MELSベーシックコース、ピーシーキューブ運営協議会によるPC3、日本ACLS協会によるACLS、日本救急医学会によるICLSを相当コースと認定 麻酔科専門医はACLS資格を有しているが、母体急変時の対応を学ぶことのできるコースの受講を推奨 受講対象:麻酔担当医 カテゴリーD:「安全な産科麻酔実施のための最新の知識を修得し、ケアの向上をはかるための講習会」 無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)による開催 90分間の講義 受講対象:無痛分娩研修修了助産師・看護師を目指す助産師・看護師 2020年前半のJALA有害事象分科会の取組: 倫理委員会における倫理審査:無痛分娩関連有害事象の収集事業は、患者さまの個人情報を取り扱う可能性があるため、本格実施にあたっては倫理委員会による審査・承認が必要になります。JALAでは2019年11月に、「無痛分娩関係学会・団体連絡協議会 有害事象収集および分析事業~より安全な無痛分娩の提供体制構築のための無痛分娩取扱施設を対象とした有害事象全国アンケート調査研究」という課題について三重大学の倫理委員会に倫理審査を申請し、審査をしていただきました。その結果、2020年6月4日付で承認通知を受領しています。引き続き事務局としてこの事業を担当することになる日本産婦人科医会の倫理委員会への審査を申請し、それについても2020年6月19日に承認を得ています。現在、倫理審査申請事項に一部修正の必要が生じており、修正後の再申請・承認の手続を経て、本格的に事業を開始する予定となっています。 ・2020年6月19日 JALA第8回総会の決定事項から JALA主催講習会へのe-learningの導入:「with コロナ」の時代に対応し、無痛分娩の安全性向上のための講習会を安定して継続的に開催できる体制を整備する必要があることから、JALA主催講習会のうち、e-learningで実施可能なものについては、e-learningでも開催できる体制を今年度に構築する。当面、カテゴリーA講習会とカテゴリーD講習会について」WEB講習会の開催を進める。 JALA主催講習会管理システムの導入:今後、JALAで主催する講習会については新たに開発する講習会管理・受講管理のためのシステムを用いて管理運営を行う。 講習会管理システムは、実講習会にもWEB講習会にも対応し、講習会の設定、講習会受講受付、クレジットカード等を用いた受講料支払い、講習会資料の発行、到達度テストの実施と判定及びアンケートの実施、修了証の発行等の機能を有するようにする。 受講管理システムは、受講者が自身で管理できるマイページ機能を有し、受講歴管理ができるだけでなく、JALAサイトの施設データ登録システムにおける、無痛分娩麻酔管理者及び麻酔担当医の受講歴の項目との連携機能を有するようにする。 麻酔科専門医の無痛分娩への関与を促進することを目的としたJALA講習会受講要件の変更:(表を参照してください。) 麻酔科専門医は、蘇生法については訓練を積んでいるので、カテゴリーC(蘇生法講習会)講習については、定期的受講を求めず、相当するコースの受講歴があれば可とする。 麻酔科専門医を対象とするカテゴリーB講習会を開発し、その開催を進める。(e-learning化が可能であれば、導入を検討する。) JALAサイトの「情報公開に積極的に取り組んでいる無痛分娩取扱施設のリスト」掲載施設の情報の追加:「リスト」掲載施設の情報に麻酔科標榜医資格を有する医師数を追加する。その際、一般にはなじみのない「麻酔科標榜医」という資格についての解説記事をJALAサイトに掲載して、理解を助けるようにする。
無痛分娩に関する情報
わが国の無痛分娩の実態について(2020年度医療施設(静態)調査の結果から)
厚生労働省では、定期的に医療施設の実態調査を行ってその結果を公表しています。2022年4月27日に令和2(2020)年度医療施設(静態)調査の結果が公表されました。この調査は3年ごとに行われており、全ての医療施設が、その年の9月の時点での実態を報告することになっています。今回の調査から、無痛分娩の実施件数が報告事項に追加されており、2020年9月の1ヶ月間に無痛分娩が実施された件数、実施した施設数が公表されました。わが国でははじめて、無痛分娩に関する公的なデータが明らかになったことになります。 結果の概要を以下に示しますが、無痛分娩は505施設(全分娩取扱施設の26%)で実施され、その実施率は全分娩の8.6%でした。2017年の日本産婦人科医会調査では2016年の実施率は6.1%であったことから考えると、無痛分娩の実施率は増加傾向にあると考えてよいようです。 施設数 病院 診療所 全体 全分娩取扱施設数 946 999 1945 内、帝王切開実施施設数 885 860 1745 帝王切開実施率 93.6% 86.1% 89.7% 内、無痛経腟分娩実施施設数 234 271 505 無痛分娩実施率 24.7% 27.1% 26.0% 分娩件数 病院 診療所 全体 全分娩件数 38066 31847 69913 内、帝王切開件数 10417 4671 15088 帝王切開率 27.4% 14.7% 21.6% 内、無痛経腟分娩件数 3578 2430 6008 無痛分娩率 9.4% 7.6% 8.6% 2022-4-28 わが国の無痛分娩の実態
麻酔科標榜医とは
麻酔科標榜医とは 「標榜」という言葉は聞き慣れないと思いますが、病院やクリニックで「その科の診療を行なっています」と看板を挙げることを「診療科の標榜」と言います。そして、「麻酔科の標榜」だけは厚生労働大臣の許可が必要と医療法で決められています。逆に言えば、それ以外の「診療科の標榜」は厚生労働大臣の許可がなくても良いということです。麻酔科標榜の許可を得ている医師のことを「麻酔科標榜医」と言います。「麻酔科標榜医」許可基準の概要は(https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000705230.pdfから引用) ① 医師免許を受けた後、麻酔の実施に関して十分な修練(麻酔指導医の実地の指導の下に専ら麻酔の実施に関する医業を行うこと)を行うことのできる病院等において、2年以上修練をしたこと ② 医師免許を受けた後、2年以上麻酔の業務に従事し、かつ、麻酔の実施を主に担当する医師として気管への挿管による全身麻酔を300 症例以上実施した経験を有していること となっています。 簡単に説明すると、「麻酔科の看板を挙げるのには一定の修練や経験を積んでください」という意味です。従いまして、「麻酔科標榜医」は厚生労働大臣に「一定の修練や経験を積んだので麻酔科という看板を挙げてもいいですよ」という許可をもらった医師ということです。 では、「麻酔科専門医」とはどのように異なるのでしょうか? 「麻酔科専門医」とは、専門研修期間(4年以上)を経て学会が行う筆記試験・口頭試問・実技審査に合格し、麻酔科関連の臨床、研究に関する十分な知識と技量を有することを認定された麻酔科関連業務に専従する医師を指します(https://anesth.or.jp/files/pdf/nintei_shiori.pdfから引用)。こちらも簡単に説明すると「麻酔科の専門家と名乗るには十分な研修終了後に試験に合格して麻酔科関連の業務に専念してください」ということで5年ごとに更新する必要もあり、更新のない「麻酔科標榜医」より厳しい要件となります。麻酔科に関して「看板をあげてもいい(標榜医)」ということを厚生労働大臣が許可したのと「専門家(専門医)」ということを日本麻酔科学会や日本専門医機構が認めた違いとなります。従って、麻酔科標榜医は令和2年現在で22000人以上いますが麻酔科専門医は約8800人となり、「麻酔科専門医」は「麻酔科標榜医」を持っていますが、「麻酔科標榜医」が「麻酔科専門医」を持っているとは限りません。
【2020年1月15日更新】2019年の無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)の活動についてのご報告
2020年1月15日 2019年の無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)の活動についてのご報告 JALAでは、平成29年度厚生労働科学特別研究事業「無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築についての研究」による「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」で示された諸課題に対応するための活動を「情報公開」「研修体制整備」「有害事象の収集・分析・再発防止」という3つの活動を担当する分科会を中心として進めています。以下に2019年の活動状況についてご報告いたします。 ・2019年のJALA情報公開分科会の取組 【JALAサイトの開設】 無痛分娩取扱施設の安全体制を中心とする診療情報を一般の方に提供することを目的としたウェブサイト(https://www.jalasite.org/)を2019年3月に開設しました。このサイトでは以下のような取り組みを進めています。 「情報公開に積極的に取り組んでいる無痛分娩取扱施設のリスト」の掲載 無痛分娩に関する一般の方向けの公開セミナーや市民公開講座等についての情報の掲載 無痛分娩についての一般的な情報、無痛分娩実施施設からの情報だけではわかりにくいかもしれないこと、妊産婦さんや一般の方が感じておられる疑問にお答えできるような記事の掲載 「情報公開に積極的に取り組んでいる無痛分娩取扱施設のリスト」について 2019年はこのサイトの取り組みの中でも、無痛分娩取扱施設が積極的に情報公開を進めることを促すことを目的とした「情報公開に積極的に取り組んでいる無痛分娩取扱施設のリスト」の掲載に力を注ぎました。 この取組では、無痛分娩施設に対して、自施設の診療の内容について、できる限り詳しくわかりやすい情報を公開するようにお願いしています。その上で、一定の条件の情報公開が行われていることがJALAサイトの運営事務局で確認できた施設について、JALAサイトの「リスト」に掲載するようにしています。 2019年2月の時点で、全国の全ての分娩取扱施設に対してこのような方法による無痛分娩に関する情報公開の取組への参画をお願いしました。その結果、これまでに(2019年12月現在)、336施設から参画への同意が得られました。(わが国で無痛分娩を取り扱っている施設は400施設強と考えられています。)JALAサイトの施設データ登録システムへのアクセスは236施設が行い、このうち127施設がJALAサイト運営事務局に対して「リスト」への掲載の申請を行っています。2019年末の時点で、一定の基準を満たした91施設が「無痛分娩関係学会・団体連絡協議会」のウェブサイトの「リスト」に掲載されました。 現時点では、「リスト」に公開されている施設は限定されていますが、未公開の施設でも自施設のサイトからの情報提供の体制の整備を進めていただいており、JALAとしても今後、リスト掲載施設の増加に努めて参ります。 【市民公開講座の開催等】 2019年3月に開催した第1回市民公開講座の動画配信を、(準備に時間がかかってしまいましたが)2020年1月に開始しました。 また、第2回市民公開講座を2020年2月23日(日曜)午後2時45分より東京で開催する予定で、現在その準備を進めています。市民公開講座では、無痛分娩とその安全性向上のための活動について理解を深めていただくための講演、意見交換の場を設ける予定です。 ・2019年のJALA研修体制分科会の取組 【「無痛分娩の安全な診療のための講習会」の開催】 「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」の「無痛分娩に係る医療スタッフの研修体制の整備に関する提言」では、無痛分娩に関わる医療スタッフが産科麻酔に関する知識や技術を維持し、最新の知識を更新するために必要な講習会として4つのカテゴリーの講習会の必要性が指摘されました。JALAでは各カテゴリーの講習会の具体的な内容を2019年3月に決定し、2019年度から本格的に開始しました。2020年には開催回数が増え開催地域も拡大する予定となっています。この流れは2020年度以降も継続する予定です。 各カテゴリーの講習会の内容 カテゴリーA:「安全な産科麻酔の実施と安全管理に関する最新の知識の修得及び技術の向上のための講習会」 無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)による開催 60分間の講義。2部構成。第1部は無痛分娩の安全体制の構築に関する提言に関する講義、第2部は硬膜外麻酔の神経学的合併症に関する麻酔科学的講義 受講対象:無痛分娩管理者、麻酔担当医(産婦人科専門医) カテゴリーB:「産科麻酔に関連した病態への対応のための講習会」 日本母体救命システム普及協議会(J-CIMELS)による「硬膜外鎮痛急変対応コース」を相当コースと認定 3時間30分のシミュレーションを含んだ講習会 受講対象:無痛分娩管理者、麻酔担当医(主に産婦人科) カテゴリーC:「救急蘇生コース」 日本母体救命システム普及協議会によるJ-MELSベーシックコース、ピーシーキューブ運営協議会によるPC3、日本ACLS協会によるACLS、日本救急医学会によるICLSを相当コースと認定 麻酔科専門医はACLS資格を有しているが、母体急変時の対応を学ぶことのできるコースの受講を推奨 受講対象:麻酔担当医 カテゴリーD:「安全な産科麻酔実施のための最新の知識を修得し、ケアの向上をはかるための講習会」 無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)による開催 90分間の講義 受講対象:無痛分娩研修修了助産師・看護師を目指す助産師・看護師 各カテゴリーの講習会の開催状況:カテゴリーC「救急蘇生コース」は各団体により多くの講習会が開催されていますので、適宜受講していただくようにお願いしています。それ以外のカテゴリーの講習会は、無痛分娩の安全性向上のために開始されたものであり、その開催状況は以下のようになっています。 カテゴリーA講習会 第1回:2019年5月26日 仙台:受講者16名 第2回:2019年7月6日 大阪:受講者39名 第3回:2019年9月23日 鹿児島:受講者17名 第4回:2019年10月13日 東京:台風のため中止 第5回:2019年10月14日 大阪:受講者16名 第6回:2019年11月23日 東京:受講者154名 第7回:2020年2月24日(予定):横浜 第8回:2020年2月29日(予定):名古屋 第9回:2020年3月1日(予定):福岡 第10回:2020年3月15日(予定):広島 第11回:2020年3月28日(予定):浜松 カテゴリーB講習会(第7回までは日本産婦人科医会主催、以後は日本母体救命システム普及協議会主催) 2018年 6回(仙台・東京・大阪・京都で開催) 受講者合計78名 第7回 2019年1月6日 東京:受講者18名 第8回 2019年1月26日 東京:受講者6名 第9回 2019年3月2日 大阪:受講者12名 第10回 2019年3月3日午前 大阪:受講者12名 第11回 2019年3月3日午後 大阪:受講者30名 第12回 2019年4月14日午前 名古屋:受講者18名 第13回 2019年4月14日午後 名古屋:受講者18名 第14回 2019年5月26日 仙台:受講者12名 第15回 2019年7月6日 大阪:受講者18名 第16回 2019年9月23日 鹿児島:受講者11名 第17回 2019年10月13日 東京:台風のため中止 第18回 2019年10月14日 大阪:受講者16名 第19回 2019年11月23日 東京:受講者12名 第20回 2020年2月24日(予定) 横浜 第21回 2020年2月29日(予定) 名古屋 第22回 2020年3月1日(予定) 福岡 第23回 2020年3月15日(予定) 広島 第24回 2020年3月28日(予定) 浜松 カテゴリーD講習会 第1回 2019年11月24日 東京:受講者189名 第2回 2020年2月23日(予定) 東京:定員100名 第3回 2020年2月24日(予定) 横浜:定員100名 第4回 2020年3月15日(予定) 広島:定員250名 第5回 2020年3月20日(予定) 新潟:定員100名 ・2019年のJALA有害事象分科会の取組: 【モデル有害事象分科会の開催】 2019年5月にモデル有害事象検討会を開催し、無痛分娩に関連した有害事象の収集・分析について基本方針を決定しました。 【倫理委員会における倫理審査】 無痛分娩関連有害事象の収集事業は、患者さまの個人情報を取り扱う可能性があるため、本格実施にあたっては倫理委員会による審査・承認が必要になります。現在、三重大学の倫理委員会に倫理審査を申請し、審査の結果を待っているところです。審査が終了し、承認が得られ次第、無痛分娩関連有害事象の収集事業を開始する予定です。
「無痛分娩」とは
無痛分娩は、麻酔を用いることで痛みを少なくした分娩です。背中の神経をブロックして痛みを軽くすることが一般的です。「硬膜外麻酔」または「脊髄くも膜下硬膜外併用麻酔」という方法が用いられます。硬膜外麻酔は「硬膜外腔」、脊髄くも膜下麻酔は「脊髄くも膜下腔」と「硬膜外腔」という2つの場所に麻酔薬を投与する方法です。(硬膜外腔、脊髄くも膜下腔の場所については、日本産科麻酔学会 無痛分娩Q&Aの図3をご覧ください。http://www.jsoap.com/pompier_painless.html) どちらの方法でも背中から細くて柔らかいチューブ(直径1mmぐらい)を入れ、そこからお産が終わるまで痛み止めの薬剤を注入します。そうすると、お腹から足、おしりにかけての感覚が鈍くなり、お産の痛みが和らぎます。この麻酔の方法は、赤ちゃんへの影響がとても少ないことも知られています。細いチューブは腰骨の高さぐらいの背骨のところに入れます。皮膚に局所麻酔をしてから行うので、強い痛みがあることは多くありません。10分ぐらいの処置です。(「硬膜外麻酔」や「脊髄くも膜下麻酔」の詳しいことを知りたいかたは、日本産科麻酔学会HPの無痛分娩Q&AのQ4、Q5をご覧ください。 http://www.jsoap.com/pompier_painless.html) 無痛分娩を始めたあとは、ベッド上で過ごすことが一般的です。お産が終わったら、チューブからの薬剤注入を止めます。そうすると徐々に麻酔の効果が切れてきて、数時間後にはもとの状態になることが普通です。無痛分娩が終わったあとの過ごし方は、無痛分娩をしていないときと同じです。
無痛分娩の安全性
無痛分娩を受けられた産婦さんが麻酔の事故で亡くなったり、重い後遺症が残ったりしたということを耳にした方がいらっしゃるかもしれません。硬膜外麻酔の命にかかわる不具合の原因として代表的なのが、「麻酔の効き過ぎ(高位脊髄くも膜下麻酔)」と「麻酔薬の中毒(局所麻酔薬中毒)」です。どちらも背中から入れた細いチューブが不適切な場所に入っているために起こる不具合です。残念ながら、注意深くチューブを入れる処置をしても、不適切な場所に入ってしまうことは完全に防ぎきれません。しかし、産婦さんの様子を注意深く観察しながら少しずつ薬剤を投与することで、重大な事態になる前にチューブが不適切な場所に入っていることに気づくことができます。また、万が一重大な状態になってしまったときに備えて、無痛分娩を行う施設には医療機器やトレーニングを受けたスタッフが配置がされている必要があります。 歩けない、排泄ができないなどの重い神経障害の原因のひとつが、血液が固まりにくいことです。そのため背中の麻酔を行う前には、血液の固まりやすさを確認し、重い神経障害を予防するようにしています。 このように、重篤な不具合がおきないよう、様々な対策を講じています。そして安全な無痛分娩を提供できるようにしています。
無痛分娩のメリット・デメリット
(メリット) 痛みが少ないことです。「リラックスしてお産できた」、「体力を温存することができた」、「産後の回復が早かった」などの感想がよく聞かれます。 産婦さんの脳の血管、心臓に病気がある場合、より安全なお産をするために医師が無痛分娩を勧めることもあります。痛みを少なくすると、産婦さんの体の負担を減らすことができるためです。お母さんの血圧が高いとき(妊娠高血圧症候群)も、血圧を上がりにくくするために、また赤ちゃんに十分な酸素を届けられるように、無痛分娩を勧めることがあります。 (副作用や不具合) 無痛分娩中によく起こる副作用に、足がしびれる、尿が出せない、皮膚がかゆいなどがあります。ときどき起こる不具合として、分娩後の強い頭痛などがあります。とてもまれな不具合として、命にかかわるような状態(重度の低血圧、呼吸停止、重篤な不整脈)、長期におよぶ重い神経障害などがあります。(副作用や不具合の詳しいことを知りたいかたは、日本産科麻酔学会HPの無痛分娩Q&AのQ15をご覧ください。http://www.jsoap.com/pompier_painless.html) (分娩への影響) 背中の麻酔によって、お産の進みが悪くなったり、お母さんのいきむ力が弱くなることがあります。そのため、子宮収縮薬を使うことが増えたり、鉗子分娩・吸引分娩が増えることが知られています。また、無痛分娩を行うときには自然の陣痛を待たずに分娩を計画的に誘発する施設もあります。
無痛分娩施設検索
「情報公開に積極的に取り組んでいる無痛分娩取扱施設」の情報提供を開始しました。下記地図をクリックすると各施設の詳細情報が閲覧できます。
【2023年11月27日更新】無痛分娩施設検索リストに掲載されている施設について
JALAサイトの無痛分娩施設検索リストには、無痛分娩を取り扱っているすべての分娩取扱施設が掲載されているわけではありません。JALAの「無痛分娩診療体制情報公開事業」に参画し、その施設の無痛分娩に関する情報公開の状況が「情報公開に積極的な無痛分娩施設のリスト」掲載のための基準を満たしていると判断された施設だけが掲載されています。 2023年11月20日の時点で、事業への参画同意施設数は、534施設、リストへの掲載施設数は323施設となっています。2019年にJALAサイトを開設して以来、徐々に増えてきました。(2019年12月の時点での参画同意施設は341施設、リスト掲載施設は85施設でした。)しかし、現在無痛分娩を実施している施設は全体で約700施設(日本産婦人科医会による調査)であり、まだ50%に到達していないのが現状です。 JALAサイトの無痛分娩施設検索リストでは、多くの情報提供を行っていますが、ここに掲載されるための必要条件としてJALAで決めております条件は以下の通りです。 自施設のサイトで、その施設の無痛分娩に関する情報を公開していること 自施設のサイトで産婦人科と麻酔科の合計常勤医数を公開していること。 自施設のサイトで無痛分娩件数、帝王切開件数を含む分娩取扱件数を公開していること。 JALAの施設データ登録システムに1.の情報掲載サイトのURLと、2.3.のデータが入力されていること リストへの掲載を希望するかどうかは、最終的にその施設での判断になりますが、JALAではこれからも、より多くの無痛分娩施設が掲載されるよう、働きかけを続けてまいります。
無痛分娩施設検索リストに掲載されている施設について
このリストに掲載されている施設は、JALAでお願いしている「情報公開に積極的な無痛分娩施設のリスト」への掲載に同意し、施設情報登録システムから自施設の情報を入力した施設です。現時点での掲載施設数はそれほど多くありませんが、その主な理由は、リストに掲載されるためには、その施設のウェブサイトでの情報公開の体制を整備する必要があることです。この事業への参画のお願いにご同意いただいている施設は2019年12月11日現在で341施設となっており、このうち、JALAサイトの運営事務局までの施設情報の公開依頼をされた施設が123施設となっています。現時点では公開できている施設は85施設ですが、今後、各施設での対応準備が進むとともに施設情報登録が進んで行くことになります。
JALA・無痛分娩分担研究班のご紹介
JALAと厚生労働科学研究との関係について
JALAと厚生労働科学研究との関係について 無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)は、平成29年度の厚生労働科学研究費補助金(厚生労働特別研究事業)「無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築についての研究」の研究成果に基づいて、組織されました。 今後のJALAにおける活動の一部は平成30年度厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)「周産期医療の質の向上に寄与するための、妊産婦および新生児の管理と診療連携体制についての研究」(研究代表者 池田智明)の分担研究「 無痛分娩の安全な提供体制の構築のための諸体制の開発に関する研究 」 (分担研究者 海野信也)(無痛分娩分担研究班)との共同研究として実施されます。無痛分娩の安全対策に関する平成29年度からの厚生労働科学研究における研究活動については、以下のJALA医療関係者向けサイトの記事をご参照下さい。 平成29年度厚生労働科学研究費補助金(厚生労働特別研究事業)「無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築についての研究」について 平成29年度厚生労働科学研究費補助金(厚生労働特別研究事業)「無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築についての研究」総括・分担研究報告書 無痛分娩分担研究班「無痛分娩の安全な提供体制の構築のための諸体制の開発に関する研究」について
JALAサイトについてのご説明
JALAサイトでは、なにをやろうとしているのでしょうか? 無痛分娩について、一般の方向けに、そして医療関係者向けに情報提供を行います 提供する情報は以下の通りです。 無痛分娩についての一般的な知識 無痛分娩を取扱っている分娩施設の情報 無痛分娩の安全性向上のための取組に関する情報 JALAサイトができたのはなんのためですか? 無痛分娩の安全性について、不安、懸念が拡がっている中で、無痛分娩についての信頼性の高い情報を少しでも、一般の方に届けやすくするためです。 JALAサイトは、どういう経過で作られたのですか? 2017年に無痛分娩に関連した医療事故のニュースが報道されて、無痛分娩が安全なものなのか、日本の社会で大きな問題となり、妊産婦さんの間にも不安が拡がりました。 この状況の改善策を検討する目的で、厚生労働省は「無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築についての研究」という特別研究班を組織しました。研究班では2017年度末に検討の結果を「無痛分娩の安全な提供体制の構築に関する提言」にまとめ、公表しました。その中の「無痛分娩の提供体制に関する情報公開の促進のための提言」には、次のように書かれています。 無痛分娩取扱施設は、無痛分娩を希望する妊婦とその家族が、分かりやすく必要な情報に基づいて分娩施設を選択できるように、無痛分娩の診療体制に関する情報をウェブサイト等で公開すること。 無痛分娩に関わる学会及び団体は、妊婦とその家族が、必要な情報へのアクセスを容易にするため、情報公開を行っている無痛分娩取扱施設をとりまとめたリストを作成し、ウェブサイト上で公開するとともに、妊婦とその家族、無痛分娩取扱施設等に対して、このような取組の更なる周知徹底を図ること。 この提言を実現し、より安全な無痛分娩を提供できるようにするとともに、するために、無痛分娩に関係する産婦人科、麻酔科関係の学会・団体や日本医師会、日本看護協会が参加して2018年7月に無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)という組織を作ることになりました。そしてJALAサイトの開設準備をはじめ、2019年2月に医療関係者向けサイトが、2019年3月に一般の方向けサイトがオープンしました。 時間はかかってしまいましたが、厚生労働省からの支援をいただきながらわが国で無痛分娩に関係している学会・団体が一致協力して、無痛分娩の安全性向上と情報公開の活動を進める体制を作ることができました。 今後は、JALAサイトを通じて、無痛分娩に関する様々な情報をわかりやすくお伝えしてまいります。
公開セミナーのお知らせ・動画配信
2022年5月21日 市民公開講座「JALA活動報告・これまでとこれから」開催のお知らせ
市民公開講座「JALA活動報告・これまでとこれから」 WEBINARにて2022年5月21日に開催~もっと知りたい、無痛分娩のこと~ JALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会 https://www.jalasite.org/)は、日本全国で妊婦さんとご家族が安全な無痛分娩を選択できる体制を整えるため、医師、看護師などの学会や団体が集まっている団体です。 このたび、私たちの現在の活動を報告するとともに、無痛分娩について詳しく知ることができる機会として、市民公開講座を企画いたしました。 今回の市民公開講座では、WEB講習会の開催や有害事象分析の開始等の最近の活動の内容をご紹介するとともに、無痛分娩の安全性向上のための今後の活動方針についてご報告し、参加された方々からの質問にお答えします。 「無痛分娩って、どういうお産?」「痛くないって本当?」「安全に無痛分娩ができる病院はどこ?」 そんな疑問をお持ちの方、これから無痛分娩を検討したいと考えている方は、どうぞお気軽にご参加ください。 開催日時:2022年5月21日(土)14:00~15:30 WEBINARの構成: 司会:石川紀子(恩賜財団母子愛育会・愛育病院看護部⾧) JALA の活動概要・分娩取扱施設(病院・診療所)における無痛分娩の診療体制に関する情報公開について(情報公開分科会の活動報告) 海野信也(北里大学名誉教授) 産科医、麻酔科医をはじめ無痛分娩に関わる医療スタッフの研修体制について(研修体制分科会の活動報告) 大瀧千代(大阪大学医学部附属病院教授) 無痛分娩における妊婦さんの安全性向上について「どんなことに気をつける必要があるか、その予防対策は?」(有害事象分科会の活動報告) 石渡勇(石渡産婦人科病院院⾧) 参加申込方法: 参加費は無料です。 下記のURLからお申し込みください。参加用のWEBINARアドレスをお送りします。 https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_ju82l9m-Q1iSgPmZauWKMA JALAでは、無痛分娩取扱施設情報の公開、無痛分娩に携わる医療従事者の研修体制の整備・充実、無痛分娩に関連した有害事象の原因分析と予防策の検討等を通じて、無痛分娩の安全性向上のための活動を進めています。コロナ禍にあってもその活動は前進を続けています。 今回の市民公開講座では、WEB講習会の開催や有害事象分析の開始等の最近の活動の内容をご紹介するとともに、無痛分娩の安全性向上のための今後の活動方針についてご報告し、参加された方々からの質問にお答えします。 JALAは、わが国の無痛分娩の安全性向上を目的として、無痛分娩に関わる学会・団体(日本医師会・日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会・日本麻酔科学会・日本産科麻酔学会)が2018年に設立した団体です。JALAの活動の詳細は以下のサイトでご確認ください。 JALAサイト https://www.jalasite.org/ お問合せ先:JALA事務局(公益社団法人日本産婦人科医会事務局内) 162-0844 新宿区市谷八幡町14 市ヶ谷中央ビル4階 E-mail: info@jalasite.org 2022-5-10 市民公開講座プレスリリース5 2022-5-9受領 市民講座 ポスター
第2回JALA市民公開講座【WEB配信】「お産に関わる医療について、今知っておきたいこと」
第2回JALA市民公開講座「お産に関わる医療について、今知っておきたいこと」 改めての開催(WEB配信)のお知らせ 私ども無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)では、第2回JALA 市民公開講座「お産に関わる医療について、今知っておきたいこと」は、2020年2月23日に東京での開催を予定しておりました。しかし、COVID-19の感染拡大を受けて、中止のやむなきにいたりました。 このたび、この市民公開講座で予定しておりました講演のうち、二つの講演について、WEB配信の準備ができましたので、ここに公開させていただきます。ご視聴いただきますようお願い申し上げます。 開会のご挨拶 動画はこちら 無痛分娩施設情報の公開の現状:(情報公開分科会から 海野信也 北里大学産科) 動画はこちら 硬膜外麻酔急変対応コースについて:(JCIMELSから 長谷川潤一 聖マリアンナ医科大学産婦人科) 動画はこちら 尚、予定しておりましたもう一つの講演、「研修体制整備の現状と今後」につきましては、現在e-learningでの研修体制整備を行っているため、体制が整備された段階で、改めてお伝えすることにいたしたく存じます。
【2020年2月19日更新】第2回JALA 市民公開講座 「お産に関わる医療について、今知っておきたいこと」開催中止のお知らせ
第2回JALA 市民公開講座 「お産に関わる医療について、今知っておきたいこと」中止のお知らせ 第2回無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)市民公開講座はCOVID-19の感染拡大の現状に鑑み、中止いたします。ご予定くださっていた方々には本当に申し訳ありませんが、諸事情をご理解いただければと存じます。 尚、今後、予定した講演と同一の内容の動画コンテンツを作成し、当サイトより公開する予定です。 日 時:2020年2月23日(日)14時45分より16時まで 会 場:フクラシア東京ステーション 6F・6D会議室 〒100-0004 東京都千代田区大手町2-6-1 朝日生命大手町ビル6階 司会者:加藤理絵(昭和大学麻酔科) 構 成 第1部:「無痛分娩関係学会・団体連絡協議会 JALA」の活動報告と今後の方針(30分) 研修体制整備の現状と今後:(研修体制分科会から 近江禎子 東京慈恵会医科大学麻酔科) 無痛分娩施設情報の公開の現状:(情報公開分科会から 海野信也 北里大学産科) 硬膜外麻酔急変対応コースについて:(JCIMELSから 長谷川潤一 聖マリアンナ医科大学産婦人科) 第2部:「お産に関わる医療について、今知っておきたいこと」(45分) 会場からの質問に専門家がお答えします。 ポスター: 2020-2-23市民公開講座ポスター最終版 備考 事前登録は行いません。 託児施設は設けませんが、お子様連れの方を歓迎します。 主催: 無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(The Japanese Association for Labor Analgesia, JALA) 令和元年度厚生労働科学研究「周産期医療の質の向上に寄与するための、妊産婦及び新生児の管理と診療連携体制についての研究」分担研究課題「無痛分娩の安全な提供体制の構築のための諸体制の開発に関する研究」 お問い合わせ先:〒252-0374神奈川県相模原市南区北里1-15-1 北里大学医学部産婦人科 秘書 伊藤 E-mail:obgyn@med.kitasato-u.ac.jp
「第1回JALA 市民公開講座」の動画配信について
「第1回JALA 市民公開講座」の動画配信について 2019年3月24日に行われた無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)の第1回市民公開講座の模様の動画配信を行います。 市民公開講座の概要 主催:無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)・平成30年度厚生労働科学研究「周産期医療の質の向上に寄与するための、妊産婦及び新生児の管理と診療連携体制についての研究」分担研究課題「無痛分娩の安全な提供体制の構築のための諸体制の開発に関する研究」 開催日時:2019年3月24日(日)14時より16時まで 会場:ステーションカンファレンス東京 602ABCD テーマ:「無痛分娩関係学会・団体連絡協議会 市民公開講座-無痛分娩の安全性向上のために-」 市民公開講座の動画:以下の「動画はこちら」をクリックしてください。 司会:加藤理絵(昭和大学医学部・麻酔科学) 開会の挨拶:JALA総会委員 平川俊夫(日本医師会・常任理事) 動画はこちら JALA発足までの経緯と発足後の活動:JALA総会議長 海野信也(北里大学医学部・産婦人科学) 動画はこちら JALAの活動内容紹介 研修体制分科会から:近江禎子 (東京慈恵会医科大学・麻酔科学) 動画はこちら 有害事象分科会から:石渡 勇 (石渡産婦人科病院) 動画はこちら 情報公開分科会から:海野信也(北里大学医学部・産婦人科学) 動画はこちら Q&Aコーナー 動画はこちら
第1回JALA 市民公開講座が2019年3月24日に開催されました。
第1回JALA 市民公開講座 市民公開講座ポスター 第1回JALA 市民公開講座「無痛分娩関係学会・団体連絡協議会 市民公開講座-無痛分娩の安全性向上のために-」が開催されました。 JALA発足までの経緯、発足後の活動内容、診療体制分科会・有害事象分科会・情報公開分科会の活動についての報告が行われた後、活発な質疑応答が行われました。以下に活動報告の際に使用された資料をアップいたします。 主催:無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)・平成30年度厚生労働科学研究「周産期医療の質の向上に寄与するための、妊産婦及び新生児の管理と診療連携体制についての研究」分担研究課題「無痛分娩の安全な提供体制の構築のための諸体制の開発に関する研究」 開催日時:2019年3月24日(日)14時より16時まで 会場:ステーションカンファレンス東京 602ABCD 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー テーマ:「無痛分娩関係学会・団体連絡協議会 市民公開講座-無痛分娩の安全性向上のために-」 次第: 司会:加藤里絵 (昭和大学医学部・麻酔科学) 開会の挨拶:平川俊夫(日本医師会) JALA発足までの経緯と発足後の活動:JALA総会議長 海野信也(北里大学医学部・産婦人科学) JALAの活動内容紹介 研修体制分科会から:近江禎子 (東京慈恵会医科大学・麻酔科学) 有害事象分科会から:石渡 勇 (石渡産婦人科病院) 情報公開分科会から:海野信也(北里大学医学部・産婦人科学) Q&Aコーナー