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無痛分娩のメリット・デメリット

(メリット)

 痛みが少ないことです。「リラックスしてお産できた」、「体力を温存することができた」、「産後の回復が早かった」などの感想がよく聞かれます。

 産婦さんの脳の血管、心臓に病気がある場合、より安全なお産をするために医師が無痛分娩を勧めることもあります。痛みを少なくすると、産婦さんの体の負担を減らすことができるためです。お母さんの血圧が高いとき(妊娠高血圧症候群)も、血圧を上がりにくくするために、また赤ちゃんに十分な酸素を届けられるように、無痛分娩を勧めることがあります。

(副作用や不具合)

 無痛分娩中によく起こる副作用に、足がしびれる、尿が出せない、皮膚がかゆいなどがあります。ときどき起こる不具合として、分娩後の強い頭痛などがあります。とてもまれな不具合として、命にかかわるような状態(重度の低血圧、呼吸停止、重篤な不整脈)、長期におよぶ重い神経障害などがあります。(副作用や不具合の詳しいことを知りたいかたは、日本産科麻酔学会HPの無痛分娩Q&AのQ15をご覧ください。http://www.jsoap.com/pompier_painless.html

(分娩への影響)

 背中の麻酔によって、お産の進みが悪くなったり、お母さんのいきむ力が弱くなることがあります。そのため、子宮収縮薬を使うことが増えたり、鉗子分娩・吸引分娩が増えることが知られています。また、無痛分娩を行うときには自然の陣痛を待たずに分娩を計画的に誘発する施設もあります。

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