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わが国の無痛分娩の実態について(2020年度医療施設(静態)調査の結果から)

厚生労働省では、定期的に医療施設の実態調査を行ってその結果を公表しています。2022年4月27日に令和2(2020)年度医療施設(静態)調査の結果が公表されました。この調査は3年ごとに行われており、全ての医療施設が、その年の9月の時点での実態を報告することになっています。今回の調査から、無痛分娩の実施件数が報告事項に追加されており、2020年9月の1ヶ月間に無痛分娩が実施された件数、実施した施設数が公表されました。わが国でははじめて、無痛分娩に関する公的なデータが明らかになったことになります。

結果の概要を以下に示しますが、無痛分娩は505施設(全分娩取扱施設の26%)で実施され、その実施率は全分娩の8.6%でした。2017年の日本産婦人科医会調査では2016年の実施率は6.1%であったことから考えると、無痛分娩の実施率は増加傾向にあると考えてよいようです。

施設数 病院 診療所 全体
全分娩取扱施設数 946 999 1945
内、帝王切開実施施設数 885 860 1745
帝王切開実施率 93.6% 86.1% 89.7%
内、無痛経腟分娩実施施設数 234 271 505
無痛分娩実施率 24.7% 27.1% 26.0%
分娩件数 病院 診療所 全体
全分娩件数 38066 31847 69913
内、帝王切開件数 10417 4671 15088
帝王切開率 27.4% 14.7% 21.6%
内、無痛経腟分娩件数 3578 2430 6008
無痛分娩率 9.4% 7.6% 8.6%

 

2022-4-28 わが国の無痛分娩の実態

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