日本麻酔科学会が「レミフェンタニルを用いた分娩時鎮痛に関する提言」を発表しました。
提言の要点 :
最近,国内の学会でレミフェンタニルを用いた患者調節鎮痛(PCA: patient controlled analgesia)による無痛分娩中に発生した母体の心肺停止の事例が報告された。日本麻酔科学会が調査したところ,一部の施設でレミフェンタニルによる無痛分娩が安易に行われている実態が明らかになった。日本麻酔科学会は,この事例の重大性を踏まえ, レミフェンタニルを用いた無痛分娩の実施に対して以下の提言を行う。
・「自発呼吸下の妊婦に対して分娩時の鎮痛目的でレミフェンタニルを投与することは不適切である」
・この提言の対象には、麻酔科医だけでなく、分娩に携わる産婦人科医も含まれていることにご留意ください。